A型新人のデビュー作。
登場人物の平均年齢40歳(笑)、女の子とオッサンしか出てこないという
中欧(チェコ)風異世界ファンタジーです。
いろいろ少女向けラノベらしくなくて申し訳なく;;
自称“か弱い女の子”の主人公・アレグリットがコンプレックスの長身から
一撃必殺の鉄拳を繰り出したり、羽の生えたチビッ子・サキユが殺人的な
ドジをやらかしたりする話です。
カバーのあらすじに書いてあるほど“ダーク”でもなく、適度な救いが好きな
私の個人的な趣味により、完全なハッピーエンドでもアンハッピーエンドでも
ない感じになっております。
人と人とのつながりをテーマに書いてみました。
どうぞよしなに。
岩崎美奈子さんの美麗イラストだけでも、お手にとってご覧ください!
イラスト選びの時に「岩崎さんとかいいですよね~v」とは言ったものの、
まさか有名絵師さんに描いていただけるとは思っていなかったので、
決まった時は驚きましたよ~。
すごくイメージ通りで、いただいた絵を眺めてはニヤニヤしています(笑)
家宝!
※あとがきに記載されているコミック化は当初2007年発表の
予定でしたが、現在未定となっております。【2008年1月追記】 以下、どうでもいい制作裏話なんぞを。
(ネタバレはありませんが、読後がオススメです)
その①:ネタの思ひ出
実はこの話、私が中学生の時と高校生の時に書いたネタを下地にして
書きました。
小学生の頃から将来の夢は作家で、ずっと一人で物語を書いていた
私に、初めて“読者”ができたのが中学生の時でした。
あの頃、ルーズリーフにシャーペンで書きなぐっては友人に読んで
もらっていたアレグリットとサキユの話が12年後、こうして世に出た
というのは感無量です。
友人達も「まさかあの話でデビューするとは!」と喜んでくれました(笑)
その②:参考図書
宮沢賢治はいくつかの詩からお店の名前(薔薇の火・七つ森など)、
寺山修司は『さよならという名の猫』という詩から猫の名前を引用しました。
書かなくても構わないかと思ったのですが、わかる人にはわかるだろうと
いうことで念の為。
グリム童話とアンデルセン童話はそのまんまですね(笑)
チェコ関係の本はもっとたくさんあるのですが、代表してお気に入りの
2冊を記載させていただきました。
その③:イラスト
本文挿絵の回想(p103)と手をつないでいる二人の絵(p239)が好き
過ぎて泣ける…!
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